ダウンサスに交換してみた話(フロントダンパー分解編)

※この記事は2011年10月26日に公開したものをリライトしております。

前回の記事ではフロントダンパーの取り外しについて書きました。

2代目FITのダウンサス交換のためフロントダンパーを取り外す方法について。

今回はフロントダンパーを分解し、ダウンサスに交換するまでを書いていきたいと思います。

スプリングコンプレッサーは不要!

通常、サス交換と言えばスプリングコンプレッサーを使って純正サスを縮めて外して・・・という流れになるんですが、2代目FITの場合、スプリングコンプレッサーは必要ありません。正確に言うと純正サスの取り外しに限って言えばスプリングコンプレッサーが無くとも分解が可能です。その秘密はショックの構造にありました。

上の画像はダンパー上部のアッパーシート部分ですが、2代目FITのフロントダンパーはダンパーロッドが通常より長いため、アッパーシートの固定ナットの緩められる範囲が長くなることから純正サスを縮めている力をかなり弱められるからです。ただ完全に純正サスが伸びきる訳ではないため、ナットが外れる瞬間はアッパーシートが少し飛び跳ねますが、最大でも20センチ程度なので分解方法に気を付ければ問題無く分解できます。

具体的な分解方法は、まずフロントダンパーを地面に寝かせ、アッパーシート固定ナットを緩めていきます。固定ナットが外れそうになったら周辺に何もない場所に移してダンパー本体ではなくサスを掴んでダンパーを保持し、固定ナットが外れた衝撃で顔に当たらないよう覗き込まないようにしながらゆっくり緩めると「ガシャン」という軽い衝撃とともにダンパーが分解されます。この時に固定ナットとワッシャーが飛んで無くならないように注意しましょう。タオルでアッパーシートを覆いながらナットを緩めるとナットの飛散防止になります。分解したダンパーはこのような感じになると思います。

アッパーシート部分の詳細はこんな感じ。

あとは純正サスを交換して復旧するだけ。手順は分解時の逆の手順となります。ダウンサスを組み付ける際にも純正サスより全長が短いことからスプリングコンプレッサーは使用せずとも組み立て可能です。

画像上側が純正サス。下側がRS☆Rのダウンサスです。ダウンサスの方が1巻き程短いです。
ダウンサスを取り付ける際には、純正サスに付いているコレを外して移し変えましょう。正式名称は失念しましたが、サスからの異音を防止する効果があったはずです。

組み立て時には部品の取付順を間違えないように確認しながら作業しましょう。慎重に作業すれば特に難しいことはないはずです。体力は必要ですが。

これでフロントダンパーのサス交換は完了しました。ダンパーの取り付けについては取り外しと逆の手順で行うだけなのでここでは割愛します。


次はリアサスの交換について書きたいと思います。