不調だったETC車載器のトラブルシューティング

今回は先日電源が入らず不調に陥ったETC車載器のトラブルシューティングについて。

接触不良か?本体の故障か?

まずはETC車載器へのコネクタの接触不良を疑い、一旦ETC車載器本体を取り外しコネクタをチェック。

特に見た目は何も問題なし。ちゃんと刺さってます。そこでコネクタを抜いて確認。

抜くと解りましたが若干差し込みが甘い印象。コネクタ内の端子の締め付けが甘くなっているのかも?と思い、念のためコネクタ端子を抜き出してペンチで摘んでみました。

コネクタを復旧しETC車載器へ差し込み通電するか確認。しかしETC車載器は沈黙のまま電源が入りません。そこで今度はETC車載器本体の故障を疑い、ラジコンのバッテリー充電器に使用しているDC12Vの安定化電源を使ってETC車載器へ通電してみると問題なく作動しました。これでETC車載器本体の故障は無し。となると車両側の断線が疑われます。

そこでETC車載器へのコネクタにテスターを当てて通電を確認すると、常時電源が通電していませんでした。コネクタ自体は既に確認済みなので残るはヒューズ切れか車両側配線の断線のみ。

そこでETC車載器の電源取り出し部であるオーディオコネクタをチェックするためにカーナビを取り外し、ETC車載器への配線を引っ張りだして常時電源側のヒューズをテスターで導通確認。

テスターは無反応。ヒューズ切れでした。手持ちの新しいヒューズを取り付けてETC車載器へコネクタを差し込み、再度通電確認。しかしETC車載器は未だウンともスンとも言いません・・・。

おかしいと思い、ETC車載器への常時電源のヒューズにテスターを当てながらオーディオコネクタを揺すってみると針が振れました。これで原因は車両側配線のワンタッチコネクタの接触不良による断線で確定でしょう。

実はこのETC車載器。納車時にディーラーに取付依頼をしたものなんですが、電源取り出しがオーディオコネクタにワンタッチコネクタを使っての取付だったんです。

個人的にこの手のワンタッチコネクタは全く信用にならないと思っていますが、既に取付済みだったので下手に外すと断線の恐れもあり、そのままで使用していたんですが・・・取付から約1年。やっぱり駄目でした。ヒューズが切れたのもワンタッチコネクタの接触不良によるものだと思われます。

断線修理

ETC車載器の不調の原因が判明したため、対策を講ずるのみ。ワンタッチコネクタからETC車載器への配線を抜き出し、ギボシ端子を取り付けオーディオコネクタのアクセサリー電源へ接続しました。

面倒だったので常時電源もアクセサリー電源も一緒にしちゃいました。ETC車載器の動作的には問題ないですが、使用履歴がキーオフでリセットされるので要注意。

最後に全てを復旧しETC車載器の動作を確認。無事直りました!
修理完了までに3時間も掛かりましたが、原因はホント単純でした。

ETC車載器の不調は高速道路の料金所でのゲート不作動にも繋がり、最悪の場合は後続車の追突も有り得ます。そんな場所にワンタッチコネクタを使用して安易に接続をしたディーラーに怒りすら覚えます。いくらサービスで取り付けるからといって断線しちゃうような取り付けでは自分で付けた方がマシだったと反省。

しっかり写真も撮ってる事だし近いうちにディーラーに突撃してこようと思います。